2022/04/27(水)
相続した家の固定資産税は誰が負担するのか?
固定資産税でお悩みの方は多いと思います。
今回は固定資産税の納付者と固定資産税を確認する方法について紹介します。
□固定資産税の納付者について紹介します。
初めに、固定資産税について解説します。
固定資産税とは土地や住宅にかかる税金のことです。
例えば、建物や土地、償却資産などにかかる税金です。
毎年1月1日の時点で、お住いの市町村の固定資産課税台帳などに所有者として記載されている人が所有者となり、地域の市区町村に納税します。
上記で述べている通り、所有者は1月1日時点で固定資産課税台帳に記載されている人が納付者になります。
もし、相続によって不動産を持った場合、「誰が所有者になるのか」「どの時点で所有者とされるのか」といったことが不明なことが多いでしょう。
固定資産税は年初めの時点で所有者が1年分払うのが原則です。
しかし、その所有者が9月に亡くなってしまった場合、その支払いの義務は元の所有者のままになります。
亡くなってしまった翌年度の年初めの時点で相続人が確定している場合はその人に固定資産税を払う義務が課せられます。
もし、その時点で相続人が決定していない場合は、相続人の共有財産となります。
そのため、相続者全員への支払いの義務を課せられます。
固定資産税の納付は年に4回あります。
4回を分割で支払うか、1括で全てを払いきるかを選択できます。
納付期限は市区町村によって異なります。
さらには、相続前の不動産にも固定資産税が発生するケースがあります。
1月1日時点での所有者に、固定資産税の支払いをする義務が課せられます。
しかし、納付前に亡くなってしまった場合は、相続人となる人が固定資産税を支払う必要があります。
また、遺産分割協議中の税負担の割合は話し合いで決定されます。
相続人が複数人いる場合、今後の遺産相続人を話し合いで決める必要があります。
この話し合いのことを遺産分割協議と言います。
この遺産分割協議は遺言書がない場合に行われることが多いでしょう。
□固定資産税を確認する方法について紹介します!
固定資産税を確認する方法は3点あります。
1点目は固定資産課税台帳を見ることです。
お近くの市役所で固定資産課税台帳の閲覧が可能です。
その際に固定資産税の評価額を調査できます。
また、自分が所有する土地でない場合でも閲覧は可能です。
新たな所有者は固定資産税評価証明書を発行します。
それ以外の人は、課税台帳を閲覧することで固定資産税の税額を確認できます。
2点目は固定資産課税明細書を見ることです。
固定資産税の支払いは毎年行わなければいけません。
支払いの時期になると、地域の役所より固定資産税納税通知書と課税明細書が送付されて自宅に届きます。
これらの書類はとても重要な書類になります。
なぜなら、所有している土地の固定資産税評価額及び実際に納める税額が記載されているからです。
これらの書類を確認することで、その年の固定資産税の値段を調査できます。
3点目は固定資産評価証明書を見ることです。
近隣の市区町村の役所で固定資産評価証明書を発行してもらうことで、固定資産税の納税額の調査が可能です。
所有している土地を管轄する役場の窓口にて、新しい相続人の固定資産評価証明書を発行してもらうことも可能です。
毎年役場より支払いの時期になると、通知書が自宅に届くのでそれらの書類の保管を十分にすることで、役場に訪れる面倒を無くせるでしょう。
また、全ての方法で調査が可能になる為、自分に合った調査方法で税金を納めましょう。
□まとめ
今回は固定資産税の納付者と固定資産税を確認する方法について紹介しました。
固定資産税でお困りの方はぜひお問い合わせください。