2022/04/15(金)
古家を更地にして売りたい！更地にするための費用はどれくらい？
「家を解体する費用はいくらかかるのだろう」
古い家を更地にして売却したいとお考えの方の中には、更地にする費用がいくらかかるのか気になる方も多いのではないでしょうか。
解体費用は、構造や広さによっても異なります。
今回は、古家を更地にする場合の費用や家付き土地と更地のメリット・デメリットなどを解説します。
□古家を更地にする場合の費用
・解体費用の相場
古い家を更地にする費用は、建物の構造や広さによって異なります。
更地にする場合は、一般的には、解体業者に依頼します。
1坪あたりの平均単価は、一般的に木造で3万円、鉄骨造（RC造）4万円、鉄筋コンクリート（RC造）で6万円となります。
・解体費用の決まり方
解体費は、家全体を解体する費用なのか、更地にする全ての工程にかかる費用なのか、それぞれの状況により異なります。
また、付帯工事がどのくらい必要であるのかによって費用が変わります。
庭木の撤去は、本数や幹の直径・高さ、トラックの台数により費用が異なります。
伐採とセットになっているケースも多いです。
一般的には、1万5,000円〜5万円程度です。
ブロック塀撤去は、人件費や廃材処分費、運送費などがかかり、費用相場は3万円～5万円程度です。
カーポート撤去は、部品を解体する作業が必要です。
費用相場は1台あたり2万円～3万円となっています。
門扉の撤去は、本体の材質や切断地点などによって費用が異なります。
相場は2万円程度が多いです。
倉庫・物置の撤去は、倉庫や物置の構造によって異なります。
一般的な費用相場は1万5,000円〜3万円程度です。
・廃材処分費用
材木系のゴミは木くずとして扱われ、費用相場は5,000円〜となっています。
付着物がある場合は、処分費用が異なる場合があります。
コンクリートガラは、使用していたコンクリートの種類や砂利等混ぜ物の異物の有無などで金額が変わります。
一般的には、5,000円〜1万2000円程度です。
タイルやガラスくずは、1万5000円〜2万5000円程度です。
石膏ボードは、有害なガスが発生する可能性があり、一般ごみでの廃棄が禁止されています。処分費用は、リサイクルができるものとできないもので異なりますが、8,000円〜2万5000円程度です。
・その他の費用
重機が入りやすいか、解体にかかる期間などによって費用が変わります。
重機が入れない場合は、手作業となるため費用が高くなるケースがあります。
□古家付き土地と更地のメリット・デメリット
古家付きのメリットは下記の通りです。
・固定資産税が安くなる
土地の上に建物がある場合は、住宅用地に対する固定資産税の軽減措置が適用されるため、固定資産税が安くなります。
200平方メートル以下の部分（小規模住宅用地）に対する課税標準は、6分の1に減額可能です。
200平方メートルを超える部分（一般住宅用地）に対する課税標準は、3分の1に減額可能です。
・解体費用がかからない
古家付き土地を売却する場合は解体費用がかかりません。
・住宅ローンを利用できる
古家付き土地は、住宅ローンの対象であるため買いやすくなり、売主にとっても売りやすくなります。
一方、土地のみの場合は、住宅ローンの利用ができないため融資を受けられません。
古家付きのデメリットは下記の通りです。
・価格が相場より安くなる
古家付き土地を売却する場合は、解体費用がかからずそのまま買主に引き渡すため、価格が相場より安くなる場合があります。
・買い手が付きにくいケースがある
築年数が古い場合や地盤、土地の状態などが判別できない物件では、買い手が付きにくい可能性もあります。
更地で売るメリットは下記の通りです。
・土地の状態が容易に確認できる
古家を解体している場合は、土壌調査や地盤調査が容易にできる状態です。
古家付き土地は、築年数が古く地盤が固くなっている可能性があります。
・売りやすい
新築を建てる場合は、古家付き土地よりイメージしやすく、買い手が付きやすいというメリットがあります。
更地で売るデメリットは下記の通りです。
・解体費用がかかる
古家付き土地は、当然解体費用がかかります。
解体の際は、残置物を残しておくか回収を依頼するのかで費用が変わります。
・固定資産税が高い
建物が残っている場合と比べて、固定資産税が2～3倍高くなり、毎年の費用負担が大きくなります。
□まとめ
今回は、古家を更地にする場合の費用や家付き土地と更地のメリット・デメリットなどを解説しました。
古家を更地にする場合は、さまざまな費用がかかります。
古家付き土地と更地のメリット・デメリットを確認し、最適な売却方法を検討しましょう。
不動産売却でお困りの方は、当社にお気軽にご相談ください。
