2022/03/06(日)
空き家を放置するのは危険!空き家が倒壊した場合の責任について解説します!
全国で年々空き家が増加していますが、空き家を放置しておくのは危険です。
この記事では空き家を放置しておくリスクについて解説していきます。
また、空き家が倒壊した時の責任の所在についても押さえておきましょう。
ぜひ参考にしてみてください。
□空き家を放置していると様々なリスクがあります
年々増加している空き家ですが、それに伴い適切に管理されず放置されているものも多々あります。
しかし、空き家を放置しておくと様々なリスクがあるでしょう。
そこでここでは、そんなリスクの中から5つご紹介します。
まず1つ目は、放火犯に狙われやすいことです。
放火されてしまいやすい理由としては、ゴミや可燃物が多くあること、ひと気がなく通行人の目に触れにくいこと、また燃えやすい構造であることが挙げられます。
これらの項目を満たす空き家は放火犯にも狙われやすい傾向にあります。
また、ひと気がなく火災の発見が遅れてしまうことも多いため、大きな火災に発展してしまう恐れもあります。
2つ目は、旧耐震基準で建てられている建物が多く、倒壊のリスクが高いことです。
耐震基準は昭和の56年に改正され、現在は新耐震基準になっています。
それ以前に建てられた建物は、旧耐震基準に則って建てられているため、倒壊のリスクも高くなります。
3つ目は、建物の老朽化が進行しやすいことです。
建物にとって通気性や空気の入れ替わりは重要です。
しかし、放置された空き家のように人の出入りがなければ空気もこもってしまいます。
そうすることで室内の湿度が高くなり、木造部の腐食やカビの発生などにもつながるでしょう。
4つ目は、資産価値が減少することです。
当たり前ですが、建物は時間の経過とともに価値が落ちていきます。
売却等を検討している場合は、できるだけ早めに動き出すことをおすすめします。
5つ目は、固定資産税を支払い続ける必要があることです。
不動産を所有していると、固定資産税や都市計画税などを支払う必要があります。
活用されていない空き家に税金を払い続けることは避けたいでしょう。
□空き家が倒壊した際の責任の所在はどこにある?
上記では、空き家を放置していることのリスクをご紹介しました。
リスクの1つに倒壊する危険性がありましたね。
それでは、もし空き家が倒壊してしまったら、その責任はどこにあるのでしょうか。
結論から言うと、空き家が倒壊した場合に賠償責任を負うのは所有者です。
空き家が倒壊すると、近隣へ被害が及んでしまう可能性があります。
その際の損害は場合によって、何千万円から何億円にまでなる可能性もあるでしょう。
高額な損害賠償だったとしても、その責任を負うのは空き家の所有者になります。
空き家が倒壊した場合の賠償事例をご紹介します。
空き家が倒壊して近隣の建物へ被害が及んだケースです。
まずは、所有している空き家を解体するための費用が必要です。
解体費用は、空き家の形状や広さなどによって幅がありますが、通常の木造住宅の場合は、建坪50坪ほどで250万円程度になるでしょう。
次に、近隣の建物への被害に関する責任をみていきます。
近隣の建物への賠償責任は、その建物を修繕することで済むのか建て替える必要があるのかがポイントになります。
もし建て替えることになったら、何千万円ほどの損害になってしまうことも考えられるでしょう。
倒壊してしまうことのリスクは非常に高く、損害賠償も高額になる可能性があるため、十分管理には気をつけることをおすすめします。
□まとめ
今回は、空き家を放置しておくことのリスクをご紹介しました。
空き家にはさまざまなリスクがありましたね。
また、もし空き家が倒壊してしまったら高額の損害を受ける可能性もあります。
ぜひこの記事を参考に適切な対応をとってください。